副住職の法話推敲記録ノート

「 ポジティブ刺激 」の難しさと一辺倒の弊害

2012.9.4
⇒前回からの続きです。

前回予告では、「 ネガティブ刺激 」の必要性についてと書きましたが、
その前に、「 ポジティブ刺激 」について述べます。

教育方法として、

褒め 」たり、「 ニンジン作戦 」など、
目的意識を持ち達成し充実感を持つという貴重な体験は、

もうひとりの自分・無意識 」の教育にとって、必要不可欠であり大変重要なことです。

しかし、
言わばこの「 ポジティブ刺激 」は、

子どもの興味や才能を見極め
タイミングも見計らいながら適切な指導援助が必要となる、
難しい一面をもっています。

例えば、
子どもに、「 野球が上手くなるように頑張ろう! 」
と言っても、

誰もが、その魅力に夢中になるわけではありません。

運動が苦手な子や、他のスポーツが好きな子などにとっては、
その ポジティブ刺激 があまり効果的でない場合があります。

つまり、
その人、その人の個性を見定めた働きかけの工夫が必要で、

十人十色それぞれの状態に合わせたものが必要となり、

中には、あまり何事にも興味を抱かない内気なおとなしいタイプの場合には、
そのヤル気を1から喚起させながらの働きかけが必要となるわけです。

親子の関係でも、教師と子どもの関係でも、
教育者には、

このような、
その子を見極める能力と、個に合わせた働きかけの選択能力が求められるのが、
ポジティブ刺激 」です。

また別の面では、
「 ポジティブ刺激 」ばかりだと、

刺激に対する「 飽き 」などが原因となって、どんどんエスカレートしてしまうことも問題です。

最初のころの ニンジン作戦 は
おやつ や、お小遣いを少し値上げする程度だったのが、

同じご褒美では飽きたらなくなって、

どんどんより大きな見返りを求めてしまったり、

悪くすると
見返りがなければやらなくてもいいのだ! と思い違えてしまうこともありえます。

もちろん本来は、
その子自身が、見返りを求めるところから離れて、
その目的を達成すること自体に夢中になることが大切なのです

そしてもう一つ、

「 私はいつも輝いていなければならないっ! 」
いつも充実していなけらばならないっ! 」
「 目標、目的が常に必要だ! 」

ポジティブな刺激一辺倒の風潮は、
刺激中毒のような最近の症状を生んでしまっているのではないかとさえ、私は心配しています。

輝かなければならない 」という焦燥感今の社会に充満していて
メンタルヘルス環境の悪化を招いている。

実は、
この教育の面においても表れているのではないでしょうか。

さて、そして
「 ネガティブ刺激 」の必要性についてです。
<続く>

※当然のことながら、このブログはあくまで私の個人的な解釈です。

 

個人的なことですが、
友人の漫画家、カミムラ晋作さん。漫画サンデー(「静かなるドン」などが掲載されている青年誌)、今日発売号の尾張名古屋特集に「 喫茶都市 」という作品が掲載されています。
私も名古屋文化圏に住むものとして!?原作に少し協力しました。良ければ是非ご覧くださいね!
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