副住職の法話推敲記録ノート

永正寺に来られた方が、まず驚くこと!

お寺に入る前の職場の機関紙に文章を投稿させていただいています。
その2です。

「永正寺に来られた方が、まず驚くこと!」です。

永正寺に来られた方が驚くこと!画像はクリックすると大きくなって読めると思いますが、
下に、原稿をのせておきます。

ご興味のある方は是非どうぞ。

 

 

『永正寺に初めて来られた多くの方が、
第一印象として、「大きなお寺ですね」と言われます。

 

愛知県は全国で一番寺院数が多い県だと言われる中で、
実は、この尾張地方は非常に大きなお寺が多く、
永正寺よりも大きな寺院は挙げきれないほど存在します。

 

「そうですね。
むしろ、駐車場が100台以上停められますから、
これだけの駐車場の広さがあるお寺はなかなか無いかもしれません」

とお答えするのですが、

この地域は車社会で、
イベントや葬儀を行うにあたっての駐車場は、必須の施設なのです。

 

本堂に入ると、
今の時代に合わせて、全て椅子席になっています。

 

もちろん座布団もありますが
使用するのは坐禅会の時ぐらいで、
私自身もほとんど正座をしません。

 

ご自宅での法要や茶道の稽古で
小一時間座っていたりすると足がしびれて動けずに、

 

「お坊さんなのに、正座で足がしびれるの?」
と笑われる始末です。

 

また、
永正寺の本堂には冷暖房を設置しています。
まだほとんどのお寺の本堂には冷暖房設備が無いのが現状で、

 

年々酷くなる一方の夏の酷暑の中、
申し訳程度としか思えない扇風機の風にあおられながら長時間の儀式を勤めるという過酷な状況のままになっています。

 

参列される方も黒服でより一層汗ばみ、
必然的に熱気ムンムンとなってしまうのは、
果たして良いのか大丈夫なのか?

 

年に1回ぐらいしかない行事だからと、
お参りという意識よりも

「修行」というメンタリティーで臨んでいるのかもしれません。

 

しかし永正寺の本堂は、
葬儀、行事、イベントでフル回転、
状況に合わせての設備整備は必須なのです。

 

この駐車場と冷暖房は、
これからの地域で活用されるお寺の2大条件だと思います。

 

そんなご案内をしながら、
皆さんが本堂をご見学されているさなか、
本堂の雨戸が閉められていきます。昼間でも真っ暗になります。

 

これから何が起こるのだろうと一瞬不安になった時に
スイッチが押され、

目の前に150インチのスクリーンが「ガー」っと降りてきます。
電動・常設です。

映写機は「4Kプロジェクター」。

 

映画館よりも鮮明で綺麗と思えるほどの映像が目前で繰り広げられます。
音響も5.1サラウンドです。

 

思わず自分が本堂にいることを忘れてしまいそうになります。

 

この映画館設備は、
「4Kプロジェクター」こそ一昨年更新されたものですが、20年ほど前からあり、

ワールドカップの度に
「お寺でパブリックビューイング!?」と言って応援会をしたり、

最近では
『エンディングノート』、
『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』
『円空』などの上映会を行いました。

 

前回のワールドカップでも150人を超える人で溢れ、
お寺なのでユニフォームを着た小さな子どもが寝転がってても安心です。

 

マスコミ取材も受けたりと大いに盛り上がりました。

逆転される前までは。。。

 

望み通り、思い通りになかなかならない世の現実を噛みしめて、
人生は修行なのだと感じるに最も相応しい「お寺」で、

皆さん大変貴重な経験をされたのでした。

 

 

さて、
「お寺で映画なんて、ビックリです!」
と言われることが多いのですが、

 

実は昔、
それこそ映画館が無いような時代には、

お寺で映画、その時は活動写真のようなものを、
地域の人がお寺に集って見るということは、当たり前の風景だったのです。

 

そして、お寺という場所が、
地域コミュニティの貴重な交流の場となっていたのです。

まただからこそ、
お寺は皆さんの拠りどころであったのです。

今でも、高齢の方が懐かしくお話いただくことがあります。

 

設備は最新だけれど、
行っていることは、実は古くからお寺が地域で果たしてきた役割を、現代的にもう一度見つめ直そうという試みなのです。

 

ご近所付き合いの希薄化、
地域社会の崩壊、
無縁社会など、
現代日本社会でよりその傾向が強くなっていく中で、

 

本当にそのままでいいのだろうか?

 

一般社会とは、少し外れたところにあるお寺からの
投げかけなのかもしれません。

 

 

⇒旧ブログはこちらからご参照ください

 

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