副住職の法話推敲記録ノート

ひとり暮らしの和やかランチと永正寺ふれあい落語会

お寺に入る前の職場の機関紙に文章を投稿させていただいています。
その12です。

『ひとり暮らしの和やかランチと永正寺ふれあい落語会』です。

ひとり暮らしの和やかランチと永正寺ふれあい落語会
画像はクリックすると大きくなって読めると思いますが、
下に、原稿をのせておきます。

ご興味のある方は是非どうぞ。

 

 

『この連載をお読みいただいている皆さんは、
どれくらいの方が3世代同居をされているでしょうか

 

以前は当たり前のことだった親との同居

 

この頃は、
結婚や就職を機に子どもが独立することが多くなり、
嫁姑問題も以前ほどには取り上げられなくなった感もあります。

 

数十年前に造成された各地の新興住宅地や団地は、
高齢化の真只中です。
この世の中の移り変わりと並行して、
近所付き合いも大きく変わりました。

 

以前は、
プライバシーという概念すらもなく
どこどこの夫婦が喧嘩しているだの何だの人の口に戸は立てられず

 

でも、
隣に醤油を借りに行ったり、
夕飯で作ったおかずを配ったり、
旅行のお土産をおすそ分けしたり、
子どもを預かってもらったり、

 

さしたる用事がなくても
気軽に行って縁側で将棋をしたり、

サザエさんや昭和の映画みたいな
隣近所が大きな家族のような関係で、
助け合い、心配しあい、時にはいがみ合っていたのは今は昔

 

平成のこの世の中、
はっきりとした用事がない限り交流はほとんどなく、
良かれと思ってお互いを尊重しあえばしあうほど疎遠になっていく必然。

 

困っても自己責任の「無縁社会」が進行してきました。

 

この高齢者のみ世帯の増加
近所付き合いの疎遠化が相まって、
「孤立感」が一層深まっていくばかりです。

 

さらに、
そのような高齢者夫婦のどちらか一人が亡くなられてしまうと、
いわゆる「独居老人」となってしまうことがあります。

 

孤独感や孤食による栄養の問題
永正寺で葬儀をされたあとどうやって「ひとり暮らし」をされていくのか
心配をすることが増えてきました。

 

そこで3年ほど前から毎月一度
ひとり暮らしのランチ会」を始めています。

 

永正寺には3台の業務用食洗器
給食センターにもあるような調理器具があり、
食事をしていただく部屋も、
中庭を望む高級料亭の趣きです。

 

参加者は40名ほどで、
食事はボランティアさん手作り季節の料理です。

 

参加費は食材費ぐらいの500円で食後のコーヒー付き
車も参加者同士で乗り合わせて来てもらえるようにしています。
最初参加することに躊躇されても、

一度参加されるとお友達もできたりで、
「今度はいつですか?」ととても楽しみにされる方も多いです。

 

さらに、
せっかく毎月40名ほどの方が集まられるので、
お食事だけでなく30分ほどの落語会を開催することができないかと、

 

古都家雄助さんという
年間50席以上寄席をされている社会人落語の方にご協力をお願いし、
昨年は隔月、
今年から毎月開催しているのが「永正寺ふれあい落語会」です。

 

このふれあい落語会は、
ひとり暮らしでない方、
誰でも気軽にご参加いただけるもので、
参加費もお賽銭ということでしています。

 

近所のご夫婦や、
近くのデイサービスの利用者さんが参加されたりで、
だんだんと定着してきました。

 

古都家雄助さんの、
思わず惹きこまれてしまう落語に、
心が和むひと時です。

 

 

うちのお寺は、月1回500円ランチ会があって、送迎もあって、そのあと落語もきける」と友達に話したら、
「そんな至れり尽くせりお寺があるの!?」

驚かれたというお話をお聞きしたこともあります。

 

今後増えていく、
高齢者のひとり暮らしの問題は、喫緊の課題です。

 

交流だけでなく毎日の見守りをどうしていくのか。
ボランティアを募って毎日お声がけできないか、
檀信徒以外の地域全体を含めた取り組みにしていけないかなど、

 

お寺ができること
お寺だからこそ取り組んでいけること

今後とも目指していきたいと思っています。』

 

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