副住職の法話推敲記録ノート

どうするお墓?どうなるお墓?永正寺のオリジナル集合墓が好評です。[3]

お寺に入る前の職場の機関紙に文章を投稿させていただいています。
その8です。

『どうするお墓?どうなるお墓?永正寺のオリジナル集合墓が好評です。[3] 』です。

どうするお墓?どうなるお墓?永正寺のオリジナル集合墓が好評です。[3] 画像はクリックすると大きくなって読めると思いますが、
下に、原稿をのせておきます。

ご興味のある方は是非どうぞ。

 

『とある某大寺院
話題の「納骨堂」を一目見ようと行ってきました

 

お寺の奥の方まではなかなか入りづらいのですが、
少し勇気を出して戸を開けます。

 

すいませ~ん」。

 

すると受付の方が出てこられ、
氏名・住所・来訪目的などを記入して中へ。

 

話題の納骨堂がある階に案内されると、
別の説明担当者にバトンタッチ。

確かに写真で見るのと同じく、
きらびやかで荘厳な雰囲気。
日常とは全く違った空間になっています。

 

「入口のところで磁気カードを通すと自動ドアが開き、
ご自分の納骨棚光ります
その前でお参りしていただけます」。

 

すごいハイテクです!

 

実際に納骨はどうするのか尋ねると、
「この棚が引き出しになっていて、
その中に骨壷ごと納めることができます。

棚の大きさによって入ることのできる人数が違います」。

 

なるほどと思って見ると
床の一番下から天井まで3mぎっしりと納骨棚で埋まっています。

その一番上の方の場合の納骨お参りがどうなるのか?
「あのハシゴで上って納骨をいたします。
お参り上を見上げてお参りいただく形になります」。

 

そうなのか~。
じゃあこの一番下は?

下に屈んでいただいてお参りいただけます」。
そうなりますよね。

 

納骨棚の位置の高さによって価格が違うらしい。
最低でも40万ぐらいだから、
目の高さのお参りしやすいところは一体いくらになるんだろう?
続いて
別のフロアーへ移動すると、
また別の担当者が。

 

どうやら階によって納骨堂の管理会社が違うので担当が変わるらしい。

そちらは一つ一つが仏壇のような形になっていて、
駅内のコインロッカーのように配列されているものです。

 

一通り説明を聞いて外へ。

 

このような感じで事前にいくつもの納骨堂を見学し、
また総代さんたちと1日見学ツアーも行って検討を重ねました。

 

確かに「納骨堂」は、
遺骨全てを一カ所に合祀する「合祀墓」と違って
御遺骨を個別に安置できるので、

 

「そこに大切な方が(眠って)いる
という実感を持ちやすくなり、
その点では今までのお墓に近いのです。

 

ただ、いくつか気になることも出てきます。
まず、
これまでの屋外型お墓であれば、

誰にも気兼ねなく
いつでも思った時にお参りができる
「気ままさ」があったのですが、

 

「納骨堂」では受付係が常駐し、
参拝時間9時から19時までなどと決められています。

例えるなら
お店の外からのウインドウショッピングと、
実際に店内に入って店員に話しかけられるぐらいの
精神的負担感の違いがありますし、

 

営業時間外にはお参りすることができません

 

また室内ではどうしても暗く
静か過ぎる独特の雰囲気です。

屋外自然な音が行き交う開放感は望めません。

 

そして、
一体これらの納骨堂導入・維持費はどれくらいになるのだろうかと、
千秋病院で経理を担当した性なのか、
頭の中で数字が駆け巡ります。

 

導入費常駐の人件費器械のメンテナンスなどを積み上げれば、
自ずと価格が高額にならざるを得ません。

 

高額な契約金の上に、
毎年の管理費が必要なところがあり、
さらには、
その管理費が3年滞る自動的に無縁仏の合祀墓に移されてしまう契約のものまでありました。

 

まさに「金の切れ目は縁の切れ目」と深く心に刻みます。

 

ある意味、
余程裕福な家庭にしか利用できない贅沢品なのかもしれません。

 

また根本的問題として、
お寺であるはずなのに僧侶の顔が見えない

実質の主体が業者になっていて
お寺の名前を利用していると感じることさえありました。

 

これらの実地見学を含めた永代供養墓の研究を重ね、
1、限られたスペースの中での個別納骨の実現
2、屋外の開放感いつでも気ままお参りできること。

そして
3、低価格という方針をたてました。

 

これら3つの条件をクリアできるものは
既存のものでは無いことを踏まえ、

無いのであれば
「永正寺オリジナル」を創るしかないと決めたのです。
【続く】』

 

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江南 永正寺(葬儀改革、癒し空間、コンサート)

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