副住職の法話推敲記録ノート

どうするお墓?どうなるお墓?永正寺のオリジナル集合墓が好評です。[1]

お寺に入る前の職場の機関紙に文章を投稿させていただいています。
その6です。

『どうするお墓?どうなるお墓?永正寺のオリジナル集合墓が好評です。[1] 』です。

どうするお墓?どうなるお墓?永正寺のオリジナル集合墓が好評です。[1] 画像はクリックすると大きくなって読めると思いますが、
下に、原稿をのせておきます。

ご興味のある方は是非どうぞ。

 

『最近、テレビなどで時々
お墓の問題が取り上げられています。

団塊の世代がいよいよ終末期!?を意識し始め、
終活、エンディングノートなどへの関心の高まりの一環です。

20年前に、霊園の敷地を買ったままだけど、
いざ自分たちの墓石を建てようかと思ったら、
娘は嫁に行ってるし息子は遠くにいってしまったで困ったわ。

誰が墓の守りできる?どうしよう?」
という切実な声が寄せられます。

お墓しか選択肢の無かった時代、
郊外型の巨大墓地が造成され、
多くの人が敷地(使用権)を購入されたのですが、
時代は大きく様変わりしました。

 

長男が家督を継ぐという言葉が死語になるなど、
家意識はどんどん薄れ、就職、結婚を機に、
親と同居せずに新たな場所で生活をスタートさせることが一般的感覚となってしまったような今、

少子化も相まって
「家とお墓」を継ぐ子どもがいないケースが続出しています。

家屋の跡継ぎがいないことが多すぎて顕在化したのが
「空き家問題」ですし、

同様にお墓の問題もますます深刻になっていきます。

 

両親と子どもが同居しているケースでも、
子どもが結婚していなければお墓はその代限りということで、
やはりお墓を持つことを躊躇される方も増えています。

 

また、
「空き家」は売るなり活用するなりできたとしても、
お墓は転売することも他目的での活用の余地もありません

 

一旦誰かの遺骨が入ったお墓については、
移動する(改葬)にしても無くす(墓じまい)にしても、
その取扱いはより慎重で丁寧さが求められる悩ましい問題です。

「墓じまい」を取り上げたTV番組では、
「無縁になって使われなくなった墓石を集約する所」があって、

まさしく
「お墓の墓場」という象徴的な映像が流れるほどの時代になりました。

 

しかし、
これほどお墓の維持と継承、新規建立が難しい時代になっても、
私たちは誰もが、いずれは何らかの安息の場所が必要です。

 

そこで、
これまでのお墓とは違った「合祀墓」「納骨堂」全国各地で数多く作られています。

また、
まだ少数ですが、「樹木葬」「散骨」など、これまでのお墓に代わり得るものとして登場してきています。

 

しかし、実はこれらのものは、
これまで私たちが持っていた「お墓でお参りをする感覚」からは少し離れ過ぎてしまっていて、

「なんだかしっくりこない」などと違和感を持つ人が、「お墓難民」とでも言える状態のまま時間が経過していくケースも多いのです。

 

少し裏話的なことですが、
これらの新サービスはそれぞれ専門の業者があって、
納骨堂にしても合祀墓、散骨にしても様々な商品を開発し続けています。

そしてカタログを送付したり寺院訪問などを繰り返して、
そのサービスをお寺が導入することで、
ある意味、その売り上げあるいはお布施を業者とお寺で分け合うような仕組みになっています。

もちろんこのシステム自体が全て問題というわけではありませんが、
どうしても利益志向となってしまい、
本当に私たちが求め必要としているものと違ったカタチのものになってしまいがちなことが問題です。

 

これだけ多くの人がお墓についての問題を抱えているにも関わらず、
新サービスを導入したものの何年経っても10%も埋まらずに、
投資を回収できない施設が全体の8割という実態が、そのズレを示しています。
だからこそ永正寺では、
本当に必要とされる「新しいお墓のカタチ」が実現できないかと、
独自にコンセプトや計画を、何年も何回も練り直し検討を重ねてきました。

 

今年、
ようやく完成した永正寺オリジナル「永代供養集合墓」は、
半年ほどで既に40%超の契約です。

 

想定を上回る好評です。

そのオリジナル「永代供養集合墓」のコンセプト・概要などは、次回詳報いたします。

 

 

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江南 永正寺(葬儀改革、癒し空間、コンサート)
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